電力の安定供給に欠かせない鉄塔や電線を支えるための土台を作る工事です。市街地はもちろん、潮風にさらされる海岸沿いや急峻な山間部など、条件が異なる場所で行われます。その地形や状況に合わせて技術や技能を駆使し、様々な工法を検討・採用しながら工事を進めていきます。
発電所から市街地まで電力を運ぶ電線を支えているのが鉄塔です。 クレーンで鉄塔の部材を吊り上げ、最後に鉄塔の上にいる作業員が手作業で部材同士を組み上げ、完成させていきます。鉄塔の高さは100ｍを超えるものもあり、高所でも冷静かつ迅速な作業が求められます。
架線工事は、鉄塔と鉄塔との間に電線を張る作業です。細いロープから太いワイヤーロープ、そして電線へと引き換え、最後に鉄塔へ取り付けていきます。電線上で宙吊りになって作業を行うこともあり、極めて高度な技術が求められる作業工程でもあります。
送電線は長い年月の間、雨風や雪、雷、地震といった自然現象にさらされます。こうした天候の影響を定期的に確認し、送電設備に異常があれば補修する作業です。 必要に応じて鉄塔の建て替えや電線の張り替えを行います。
